2017-11

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病理という世界へ 6

村上智彦 著
『村上スキーム 地域医療再生の方程式』評(エイチエス)
―「通販生活」掲載

 連日の医療崩壊のニュースに暗い気持ちを抱いている人にぜひ読んでもらいたい1冊である。こんなに熱く地域医療に取り組む医師が存在しているのだと思うと、「できることはまだまだある」と希望が湧いてくる。
 その人の名は村上智彦さん。財政破綻した夕張市に乗り込んで、つぶれかけていた夕張市立総合病院を公設民営の診療所として再出発させた人である。村上医師の生い立ち、地域医療への関心を深めていく経緯、夕張での取り組み、日本の医療の問題点や未来について、インタビュー形式で本音がじっくり語られている。
 副題の「地域医療再生の方程式」が示すように、村上医師は「夕張に町づくりのために来たんです」と言う。どこの病院でもCTやMRIが受けられる必要はない。高度先端医療は都市部に集中させ、高齢化率の高い田舎の病院は予防とケアに取り組むべきだという主張は、明快だ。
 問題は医療の側だけではない。医者も悪いが患者も悪いと村上医師は言う。「コンビニ診療」や救急車をタクシー代わりに使うなどもっての他だと。
 「高齢化社会に合わせて、医療側も予防医療にもっとシフトチェンジした方がいいと思います」
 「町づくりなんです、医療って」
 そうだ。私たちが毎日暮らしているこの町のことなのだと思い知らされる。
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プロフィール

梶葉子

Author:梶葉子
読書のよろこびはなにものにもかえがたいものです。
私を実に実に遠くまで連れ去って
みえない世界を垣間見させ
そこに吹く風や漂う香りを感じさせてくれる
書物に感謝しつつ
ささやかな感想をしたためていきま

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